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フッ素とキシリトール

2020.9.30

目次

こんにちは。川口市の川口駅から徒歩5分の歯医者「医療法人社団歯友会 フレンドデンタルオフィス」の歯科医師葛城です。
本コラムでは、フッ素とキシリトールについて記載したいと思います。

フッ素(フッ化物)でむし歯予防ができる仕組み

<歯に対する作用>
フッ素が、歯のエナメル質(歯の表面部分)に作用することにより、エナメル質の構造がより強固になり、むし歯に対して強くなります。より詳しく説明すると、エナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイトがフルオロアパタイトというより安定した結晶構造を持つことにより、歯質が強化され、むし歯に対しての抵抗性を持つ歯に置き換わるのです。
<口の中に対する作用>
フッ素は、むし歯菌が生きていくためのエネルギーを作らせないようにする効果があります。このことにより、むし歯菌は歯を溶かす酸を作れません。よって虫歯予防に効果があります。

フッ素を取り込む方法には、2種類あります。

<体に取り込む方法>
おもに地域や家庭において実施される方法です。
歯が形作られる時期にフッ素を摂取することにより、エナメル質にフッ素を取り込む方法です。具体的には、上水道へのフッ化物添加、フッ化物添加ミルク、飲食物へのフッ素添加があります。しかしこれらは、欧米などでは広く行われていますが、残念ながら日本では利用されていません。
<部分的に取り込む方法>
生えてきた歯の表面に直接フッ素(フッ化物)を塗布し、エナメル質にフッ素を取り込む方法です。具体的には、フッ化物歯面塗布、フッ化物配合歯磨剤、フッ化物洗口法があります。生えたての歯や生え途中の歯は、よりフッ素を取り込みやすく、歯が弱いので、生え変わりの時期に塗布すると、効果的です。
フッ素入りの歯みがき粉で磨いた後にあまり強くうがいせずに少ない水の量でうがいする事、歯科医院でフッ素を塗った後は最低30分飲食しない事これらの事を守っていただく事でより効果的にフッ素を取り込めます。

キシリトール

キシリトールとは、代用甘味料と言われ、むし歯予防に効果的な甘み成分のことをいいます。白樺の木から採れます。通常の砂糖などの甘み成分ですと、むし歯菌のエサになってしまいますが、キシリトールはむし歯菌のエサにならないうえに、むし歯菌が増えることができず、数も減らしてくれるのです。むし歯予防に効果的な代用甘味料で重要なことは、「プラークを作る材料にならないこと」「歯を溶かす酸を作る材料にならないこと」であり、キシリトールはこれらの条件を満たしていることが証明されています

効果的なキシリトールの摂取方法

食品に含まれている砂糖をすべてキシリトールに置き換えるのではなく、食後にキシリトールガムを摂取します。食事はいつも通りしていただき補助的にキシリトールを摂取して下さい。

フッ素やキシリトールはむし歯予防にとても有用ですが、虫歯予防・歯周病予防には虫歯・歯周病の原因となる歯の汚れ(プラーク)を落とすことが何よりも大切です。毎日のブラッシングで歯垢(プラーク)をしっかりおとし、フッ素やキシリトールを上手に取り入れて、むし歯ゼロをめざしましょう。
むし歯予防に関して何かご質問があれば、川口駅近くの当院に是非ご気軽にご相談下さい。
川口市の川口駅から徒歩5分の歯医者「医療法人社団歯友会 フレンドデンタルオフィス」