お知らせ

子どもの歯の疑問

2020.8.30

目次

こんにちは。川口の歯医者「医療法人社団 歯友会 フレンドデンタルオフィス」の歯科医師葛城です。
今回は、乳歯(子どもの歯)の生え方と乳歯列期の注意点について記載します。

生後7ヶ月頃...下の前歯から生えてくる

乳歯の始まりは、母親のお腹の中にいる頃からです。
妊娠2~3ヶ月で、全ての乳歯の元となる歯胚(細胞の集まり)ができます。
妊娠4~6ヶ月で石灰化が始まり、硬い組織に変わってきます。

歯は生まれて5~10ヶ月すると、下記のような順で生えてきます。
① 生後6~9ヶ月・・・・・・・・・下の前歯2本
② 生後9~10ヶ月・・・・・・・・上の前歯2本
③ 生後11ヶ月~1歳頃・・・・・・上下の前歯が4本ずつになる
④ 1歳2ヶ月~1歳6ヶ月・・・・・奥歯
⑤ 1歳9ヶ月~2歳頃・・・・・・・犬歯
⑥ 2歳6ヶ月頃・・・・・・・・・・一番奥の歯

全ての乳歯が生えそろうのは平均して2歳6カ月頃ですが、個人差があり3歳を過ぎても
生えそろわない場合も多々あります。だいたい3歳半頃までに生えそろえば問題ありません。
また、乳歯は上下合わせて20本からなります。
永久歯は、親知らずと合わせて上下合わせて32本になります。

1歳頃...上下前歯4本ずつ生える

2歳頃...上下合わせて16本

3歳頃...乳歯が揃います

◎乳歯列期のよくある質問◎
Q1:赤ちゃんの歯のお手入れはどうすればいいの?
歯についた汚れ(プラーク)は、ガーゼや脱脂綿では完全には落とせません。可能であれば、はじめから大人と同じナイロン毛の歯ブラシで磨いてあげるのがいいです。
嫌がるようならおもちゃ代わりにこども用歯ブラシなどを渡して少しずつ慣らしてから磨いてあげてください。

Q2:子供の仕上げ磨きはいつまでするの?
細菌の増殖を抑え、歯を守る作用のある唾液の分泌量が睡眠時は減少します。それに伴い、むし歯の原因菌が増殖しお口の中に悪影響を与えます。
子どもはどうしても 磨き残しをしてしまうので、小学校3年生くらいまでは寝る前に仕上げ磨きをしてあげるのが良いと思います。

Q3:虫歯になりやすい場所の順番は?
一般的に上の前歯→下の奥歯→上の奥歯→下の前歯の順で虫歯になりやすいです。
虫歯になりやすいのは、歯と歯の間そしてかむ面の溝です。
生えたての歯の表面は粗いため、汚れが付きやすく、酸に溶けやすいため、むし歯になりやすいです。早い時期からフッ素等を用いて積極的なむし歯予防を行っていきましょう。

Q4:歯磨き剤は使ったほうがいいの?
歯の汚れは、歯磨き剤で落ちるのではなく、歯ブラシが当たることで落とすことができます。
ですから、使用しなくても問題はありませんが、歯磨き剤に配合されているフッ素は歯を強化し酸に溶けにくくさせます。お水を吐き出せるようになったら、フッ素入りの歯磨き剤を少量使いましょう。子ども用に様々な味の歯磨き剤が市販されています。上手く活用することで毎日の歯磨きを習慣にしましょう。

お子さんの歯のことで他にも何かお悩みがあれば、ご気軽にご相談ください。
川口の歯医者「医療法人社団 歯友会 フレンドデンタルオフィス」